能登半島地震|被災地支援活動スタッフによるレポート

今回の能登半島地震被災地でのボランティア活動には、大月本部よりネパール人の技能実習生2名が1陣~3陣すべてに参加しました。
災害現場での屋根職人としての活動はどのようなものだったのか、2人に話を聞きました。
また、英語でのレポートも作成してもらったので、日本語訳と合わせて掲載します。

活動の現場より

大月本部 モクタン・メイヤさん【ネパール人技能実習生](28歳)

富山のボーダー(県境)から道が悪くなり、家も屋根にブルーシートが掛かっていてびっくりしました。電気やトイレとかもなかったです。
ネパールでも2015年に地震があった時、家がなくなった(壊れた)ケースはありましたが、道はそんなになくならなかったです。今回は日本なのに道がなくなっている(壊れたり、寸断されたりした)ことにとてもびっくりしました。

ネパールの地震の時、一番の問題は食べ物や服、テントや寝袋がなかったのが一番大きな問題でした。能登に行って、トイレが一番の問題になり、ネパールとは違うことに気づきました。
屋根にシートを掛ける時は大変でした。足場や雪止めがないし、天気が悪く、雪が降って(屋根に)残っているのでとても滑ります。無理しないで、気をつけてやらなければいけません。


Report by Moktan Meyar

Dispatch activities (Noto, Ishikawa Ken, Japan)

As we all know on 1st of Jan 2024 Japan’s Ishikawa Ken was badly damaged by disaster of earthquake, so we are serving to people of Noto, Ishikawa Ken, Japan by giving maintenance to their homes roofs as first aid by green sheet as dispatch activities to avoid them from companies and person who heavily charge to do the same work from last month. Thousands of houses are heavily damaged by earthquake and after that, the train and highway are very poor and are in bad condition which are very very dangerous for recent use so I hope that will reconstruct soon. We are using tend as kitchen and stores on the other hand car as accommodation. Here, in Japan toilet is 1st priority of problem at disaster although goods and foods were the priority at my native land (Nepal)when the same disaster take placed in 2015. We are facing a lot of difficulties at workplace like no safety (ashiba, yukidome), bad weather condition (snow fall, cold, very windy and heavy rain), sleepy roofs, bad roads, access of limited goods, without access of shower and washing machine but we are going on and on and will give our best till the last breath. In addition, I pray to god get well very very very soon Ishikawa Ken, Japan leg it out.

【日本語訳】

2024年1月1日、日本の石川県は地震により甚大な被害を受けました。その後、私たちは能登の人々に対し、災害を避けるための応急処置としてグリーンシート(災害用シート)による家の屋根のメンテナンスを行っています。私たちと同じ仕事で、高額で請け負う業者や個人から逃れる手助けにもなっているかと思います。
数千もの家が地震で大きな被害を受け、鉄道や高速道路は非常に悪く状態で、現在も復旧には非常に危険ということですが、早急に再建されることを願っています。

私たちは調理や資材置き場としてテントを使用し、一方で車を宿泊用としています。2015年にネパールで同じ災害が起きたとき、私の国では物資や食料が最優先でしたが、日本では災害時の優先課題はトイレでした。

被災地では大変な場面もたくさんあります。例えば、足場や雪止めがなく安全性が確保できない、降雪や厳しい寒さ、強風大雨などの悪天候、滑りやすい屋根、悪路、限られた物資の入手、シャワーや洗濯機の利用ができない事などです。しかし私たちは(この作業を)継続して、最後の一息まで最善を尽くしていきます。
神に祈りを捧げ、石川県が早く復旧することを心から願っています。

活動の現場より

大月本部 アチャラ・サントスさん【ネパール人技能実習生](26歳)

能登の活動は大変なこともたくさんありましたが、最後まで身体も元気で作業できました。
活動の他では、チキンカレーやダル(豆のスープ)、天ぷらのような料理をつくって皆(一緒に活動するメンバー)に食べてもらいました。3回くらい作りましたが、どれも近くのスーパーで食べ物を買いました。


Report by Acharya Santosh

First, I was very happy that you took me there and I was very sad to see the situation there it was my first time to visit the place where the earthquake happened.it was very sad to see the houses destroyed in the place. where the earthquake happened but l am very happy to have the opportunity to go there and work with you guys.

【日本語訳】

始めに(協会のメンバーとして)被災地に同行でき、本当に嬉しかったです。地震が起きた場所を訪れるのは初めてで、被災地の状況を見てとても悲しかったです。家が壊れている様子を見るのはとても悲しかったですが、現地で皆さんと一緒に作業ができる機会を得られたこと、とても幸せに思います。

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