能登半島地震 ボランティア活動終了のお知らせとご報告

「能登半島地震」災害復旧活動におきましては、各位の多大なるご理解を賜り心より感謝申し上げます。

この度の支援活動においては、山梨県本部・支部、東京都支部、広島県支部、宮城県支部、福岡県支部の各都県協定先はじめ、宮崎県支部(1名)の総勢83名の職人が参加して、20日間・延べ310名が参加。47棟の屋根シート掛けを行い無事帰還してまいりました。

出発にあたっては支援物資を各方面から頂戴し、トラック等の機材・発電機・トイレ・テント・寝袋・水・食料など大量に寄付及び貸与していただきました。
一部は、能登町役場と避難先に届けてまいりました。(支援物資一覧
また、山梨県が備蓄されていた「災害用シート」200枚も提供していただきました。
高所における作業であり、職人の安全の確保に大いに役立ち、参加した職人の全員が「安心して作業できた!」との話をいただきました。長崎山梨県知事はじめ、山梨県防災局の皆様の英断に心より感謝申し上げる次第です。
更に宮城県顧問の衆議院議員や山梨県議団の皆様も激励に馳せ参じていただきました。

当協会は、2017年の設立以来「2018年大阪北部地震」「2019年山形新潟地震」 「2029年令和元年台風15号(房総半島)」等での活動を展開してきました。
各都県との協定は山梨県を皮切りに、広島県との協定が2020年、2021年が福岡県と東京都、2022年は宮城県・山口県と結ばれましたが、全支部が一同に揃っての協定に基づいた災害復旧活動は「能登半島地震」が初めてであります。

この度の派遣に至る経緯としては、能登町に派遣されていた宮城県職員の方が「被災家屋屋根にシートを掛けてくれる人が誰かいないか?」という相談を持ちかけられたことで、宮城県から山梨県に依頼され、山梨県から当協会本部に出動要請が来たというものでした。
当初、各支部とも協定先の各県から…との話がございましたが、時間の関係で1月28日(日)に山梨県職員、山梨県の桒原支部長・本部代表理事石岡が能登町役場を訪れ、事前打合せ行い、その後山梨県に一切の段取りをとっていただいたという流れです。

今回の活動に際して特筆すべきは、各支部長は全員経営者でもあり、仕事をいったん止めての活動でありながらも、同志を集い、遠方よりご参加いただきましたことです。
大変心強くもあり、この度の職人集団の参加はボランティア隊の歴史に確実に1ページを刻むことができました。

活動の日程・要員は下記の通りご報告いたします。

【第1陣】2月7日~2月10日 ―本部6名・山梨県支部4名・東京都支部6名 
【第2陣】2月12日~2月18日―本部5名・山梨県支部4名・広島県支部18名
【第3陣】2月26日~2月28日―本部4名・山梨県支部5名・宮城県支部2名・宮崎県支部1名       
【第4陣】3月17日~3月21日―本部5名・山梨県支部2名・福岡県支部9名  
【第5陣】3月27日~3月29日―本部5名・山梨県支部6名

以上、1陣から5陣まで83名の職人が20日間の活動を行いました。延べ活動人数は310名となります。

このように職人が中心となっての組織的な活動は「阪神淡路大震災」から今までかつて無く、今回参加いただいた18歳~70歳の職人方は、必ず地域での災害時にはリーダーシップを発揮できることと確信しております。            
何よりも今回の活動において、高所の作業にも関わらず、ケガも無く、事故も一切なく終えましたのも、日頃の仕事で鍛えられた基礎訓練が実践に生かされたことと思われます。     
今後いつ訪れるとも知れない災害に対処すべく、これまで以上の情報の共有と、協会として常に動ける戦いを進めてゆく所存であります。
今後ともよろしくご理解とご高配をいただけますようお願い申し上げます。

一般社団法人 全国災害復旧職人派遣協会
代表理事 石岡 博実

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