述べ派遣人数:177人
ブルーシート掛け件数:45棟
活動期間:2018年6月24日〜7月12日(17日間)
災害データ
2018年(平成30年)6月18日 午前7時58分 発生
M6.1
最大震度6弱
全半壊棟数:96棟
一部破損:27,096棟
ボランティア活動の実績
述べ派遣人数:177人
ブルーシート掛け件数:45棟
活動期間:2018年6月24日〜7月12日(17日間)
2018年(平成30年)6月18日 午前7時58分 発生
M6.1
最大震度6弱
全半壊棟数:96棟
一部破損:27,096棟
2018年6月18日7時58分に、大阪府北部を震源として発生した『大阪府北部地震』が発生。
大阪から「一部の地域で家屋の屋根が被害を受けている」との情報が20日に入り、協会理事の決定で6月24日夕方、事務局を置く日本ステンレス工業(株)から第1陣が出発しました。
7月14日までの約2週間。第6陣までのべ125名が現地に派遣されました。
PM:15:00 資材・道具の積み込準備
6月25日、ボランティアセンターへ登録
崩れている屋根は危険が伴う
地元選出の辻本清美衆議院議員・森本信之市議も参加と激励に駆けつけていただきました。
日付 | 支援先 | 物資 | 数量 |
---|---|---|---|
6月21日 | 横山金物店様 | ブルーシート | 100枚 |
6月21日 | 都築木材様 | 材木 | 1000本 |
6月23日 | 堀建トーヨー様 | 飲料水 | 2箱 |
6月24日 | 山梨県議会「チーム山梨様」 | 支援物資 | 一式 |
6月24日 | 高槻市 天理災害救援ひのきしん隊大阪教区様(6/24〜7/14) | 拠点家屋 | 1棟 |
6月27日 | 粟井英朗様 | 寄付金 | ¥500,000 |
6月30日 | 高槻市ライオンズクラブ様 | 材木・他資材 | 30万相当 |
6月30日 | イワサキユウコ様 | 寄付金 | ¥10,000 |
7月10日 | 大月ロータリークラブ様 | 寄付金 | ¥70,000 |
7月17日 | 卯月林業様 | 寄付金 | ¥10,000 |
7月17日 | 石岡様 | 寄付金 | ¥10,000 |
連合大阪様(6/24〜7/14延べ) | ボランティア人工 | 70名 | |
随時 | 高槻市民有志様 | 飲料水等 | |
随時 | 拠点近隣クリーニング店様 | 洗濯等無償 |
宿泊費 | 延べ7人 | 99,079円 |
---|---|---|
消耗品費 | 釘・シート等 | 22,200円 |
振込手数料 | 報酬振込手数料 | 648円 |
車両費(ガソリン) | 58,117円 | |
車両費(ETC) | 普通車:10,670円×10車両 大型車:17,180円×4車両 | 175,420円 |
保険料 | 社会福祉協議会災害ボランティア保険 20人 | 14,200円 |
支払報酬料(労務費) | 延べ125人 | 1,049,500円 |
食費 | 朝:700円 昼:800円 夜:1,200円 ×125人 (20日) | 337,500円 |
合計 | 1,756,664円 |
去る6月18日・震度六弱の地震が大阪を襲いました。
一番被害が大きいとされた高槻市(塀が倒れ児童が亡くなられた街)に3日目に電話を差し上げたのですが、災害ボランティアセンターは稼働しておりませんでした。これは行政からは「甚大な被害!」とまでは認識されていなかったということでしょう。
しかし、昨年1月に立ち上げた「一般社団法人災害復旧職人派遣協会」として、「NPO法人グラウンドワーク三島」と「日本ステンレス工業」が独自に被害状況を調査を行ったところ、雨漏りで困り果てている被害者から「すぐにでも来て欲しい!」との切実な思いが寄せられました。
その「屋根被害」情報は、日が経つにつれて250棟、500棟、2,000棟と増え、大阪府ではついに被害家屋が20,000棟を超えたのでした。その大半は屋根瓦の被害でした。
「瓦屋根雨漏り」は高所であるが故に、地元建設会社でも屋根屋さんでも足場の手配がつかないのが現状です。瓦のズレや崩れが発生したの場所ではシート掛けといった応急処置でさえ命懸けであり、容易に手が出せません。断る業者さえあります。ボランティアや自衛隊の方々が、破損部にシートを敷いて土嚢を置く作業では、突風であおられると耐えきれない家屋も多いのです。
今回も、シート張りは2度目、3度目といった被災者も多くいましたが、緊急であるため、やむを得ない事でもあります。
弊社も阪神淡路大震災の時はそうでした。しかしそれから、8回の実績を積んできた我々「屋根ブルシート掛け隊ボランティア」では、今までの経験から、2016年の熊本地震の際には最適な工法を練り上げることができました。危険との隣り合わせであることは変わりませんが、安全対策とスピードがアップし、大風が来ても、雨漏りを防げるように考案してきた工法です。
災害など来ないに越したことはありませんが、こうした有事の際はやはり家屋のインフラ復旧が出来る職人が必要です。被災された方々も、避難場所にいるときは緊張している時です。しかし安心して家に戻った時、家財は直せばいいのですが「雨漏り」は、相当ショックが大きいのです。住むにも住めない。二階は濡れ放題、クロスは変色、畳は使い物にならないといった具合です。
屋根屋さんは極端に少ない職種の中に入ります。被災地には各地から寄せられたブルーシートが山積みされていても、掛けてくれる人がいないのが現状です。
そこで発足したのが「職人派遣協会」なのです。
全国47都道府県からそれぞれ5名の登録があれば、一気に250名の職人が集うことができます。10名であれば500名の職人の手を借りることができます。この事は、各新聞TV社には伝えおきました。今回も各マスコミの報道を見て参加希望があり、また義援金や物資の支援も各方面から受けることができました。
善意の行動は、善意の方々の心を動かし連鎖を得られることが分かりました。何事にも、一石を投じ、一歩踏み込むには勇気が要ります。また、形・組織を作るには時間はかかりますが、継続をすれば同志も増え、行動すれば賛同する方も多くなります。さらに、行政をも動かせるようになるはずです。
いずれにせよ、歩みを止めず若手にバトンを渡せるまで前進いたします。
平成30年6月24日の夕方に、山梨県大月市を出発して大阪府高槻市に向い、6月25日から7月14日までの20日間、「屋根ブルーシート張りボランティア活動」を実施して、今回、無事故で終了することが出来ました。途中、長雨のために、4日から一時帰社しましたが、8日に高槻市入りして、9日より作業を開始しました。
最終的に、活動期間は14日間となりブルーシート掛けは45棟、延べ125人で実施しました。
所定の目的を果たすことができたのも、高槻市の民生委員さんや自治会組長さん、市会議員さん、社協の皆様方、また、高槻市や様々な方々より、宿泊先や材木、支援金などのご支援をいただき、心より御礼申し上げます。
今回の高槻市での新たな支援のあり方として考えたのは、地元の民生委員さんや自治会との連携・協働体制の構築でした。結果的には、その体制で実施した地域では、効率的に作業箇所が選定され、段取りよく作業もできて、30軒近くの被災者の自宅の雨漏りを補修することが出来ました。大型車の駐車場も確保していただき、不審者的な不安を持つ被災者への支援目的の説明やサポートもしてくれました。自治会の組長さんも動いてくれたことから、私たちへの信用度も得て、自治会内部での不公平さの解消・調整も図っていただき、スムーズに作業が進み、高槻市の互助意識の高さを感じました。